今回の調査では、重点項目として 糖尿病有病者等の推計人数及び体格や生活習慣の地域格差関する調査を行いました。
【調査結果のポイント】
糖尿病有病者と糖尿病予備群はいずれも約1,000万人と推計
糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)はいずれも約1,000万人と推計。
糖尿病予備群は、平成9(1997)年以降増加していたが、平成19(2007)年以降減少している。
体格差及び生活習慣に関する状況は、都道府県の上位群と下位群で有意な差
体格(BMI)及び主な生活習慣の状況について、都道府県別に年齢調整を行い、高い方から低い方に4区分に分け、上位(上位25%)群と下位(下位25%)群の状況を比較した結果、BMI、野菜摂取量、食塩摂取量、歩数、現在習慣的に喫煙してる者の割合(男性)で、それぞれ上位群と下位群の間に有意な差があった。
平成24(2012)年調査と平成28(2016)年調査を比較したところ、都道府県の格差は、男性の野菜摂取量及び男女の食塩摂取量で縮小した。
受動喫煙の機会は「飲食店」が最も高く4割超
受動喫煙の機会を有する者の割合について場所別にみると、「飲食店」では42.2%と最も高く、次いで「遊技場」では34.4%、「職場」では30.9%であった。
高齢者の女性における低栄養傾向の者の割合は、この10年間で有意に増加
65歳以上の高齢者の低栄養傾向(BMI≦20kg/m2 )の割合は、男性12.8%、女性22.0%であり、この10年間でみると、女性では有意に増加した。
詳細については、厚生労働省ホームページを参照ください。